従業員50人未満の会社には産業医の選任義務がありません。しかし、休職者への対応、復職の判断、健康診断で見つかった異常への対応など、「医師の意見が必要な場面」は会社の規模に関係なく発生します。そこで選択肢になるのが、必要なときだけ単発で医師に依頼するスポット産業医です。
目次
スポットで依頼できる主な業務
- 休職・復職に関する面談と意見書:休職中の対応の助言、復職判定面談、就業上の措置(短時間勤務・業務調整など)に関する意見書の作成
- メンタルヘルス不調者との面談:不調のサインが見える従業員との面談、受診勧奨、会社としての対応の整理
- 健康診断後の意見聴取:健診結果に基づく就業判定は、実は50人未満の会社にも義務があります(労働安全衛生法66条の4)。この「医師からの意見聴取」を単発で依頼できます
- 長時間労働者・高ストレス者の面接指導
- 衛生講話・研修:管理職向けメンタルヘルス研修など
費用の相場感
スポット産業医の費用は依頼内容によって幅がありますが、一般的な相場としては、面談1件あたり2〜5万円程度、事前の打ち合わせや書類作成を含めた一連の対応で数万円〜10万円程度が目安です。時間単価に換算するとおおむね1〜3万円/時の範囲に収まることが多く、これは弁護士や社労士など他の専門職への単発依頼と同水準です。
「継続の顧問契約より割高では」と感じるかもしれませんが、月額顧問料を払い続けることと比べれば、必要な場面だけの支出で済むのがスポットの利点です。逆に、年に何度も依頼が発生するようなら、顧問契約に切り替えた方が総額は下がります(この使い分けはこちらの記事で解説しています)。
当社の料金(税別)とご依頼例の総額は、スポット産業医のご案内に掲載しています。
依頼の流れ
- 問い合わせ:状況(休職者への対応、健診後の判定など)を伝えます
- 事前打ち合わせ:オンラインで現状を整理し、必要な対応と費用の見積りを確認します
- 契約・実施:簡単な業務委託契約を交わし、面談・意見書作成などを実施します
- 結果の説明:面談結果と就業上の意見を会社に説明します。その後のフォローが必要な場合は都度相談できます
スポット依頼で確認しておきたいポイント
- メンタルヘルス対応の経験があるか:休職・復職の判断は産業医業務の中でも専門性の高い領域です。精神科領域の資格・経験の有無は確認する価値があります
- 意見書まで書いてもらえるか:面談だけで終わらず、会社が判断材料にできる書面(就業上の措置に関する意見書)まで含まれるかを確認しましょう
- その後の相談に応じてもらえるか:復職後の経過面談など、続きが発生したときに同じ医師に頼めるかも重要です
当社では、明石市を拠点に兵庫県内・大阪への訪問とオンラインを組み合わせ、スポットでの産業医対応を行っています。料金の詳細はこちら/お問い合わせはこちら
執筆・監修:黒田 優(精神保健指定医・産業医・総合内科専門医・循環器専門医)。兵庫県明石市を拠点に、企業の産業医業務・メンタルヘルス支援を行っています。

